じゃがりこは、日本のカルビー株式会社が製造・販売する、じゃがいもを主成分としたスナック菓子です。1995年に発売され、以降日本国内外で非常に人気があります。じゃがりこは、じゃがいものペーストを成形して揚げた棒状のスナックで、さまざまなフレーバーが存在し、ベーシックなフレーバーには、サラダ、チーズやじゃがバター、たらこバターなどがありますが、季節限定や地域限定のフレーバーも多数存在します。
じゃがりこは、一般的なポテトチップスとは異なり、食感が独特で、サクサクとした歯ごたえが特徴的です。また、カップ入りの容器に入っているため、持ち運びが簡単で、手を汚さずに食べられる点も人気の理由の一つとなっています。
日本国内だけでなく、海外でもじゃがりこは多くのファンを持っており、その人気は高まる一方です。そのため、カルビーはじゃがりこの海外展開を積極的に行っており、アジアや北米などの市場でも販売されています。
じゃがりこの歴史
- 1995年:じゃがりこは、カルビーが新しいスナック商品として開発し、1995年10月23日に発売されました。当初は、コンソメ味とサラダ味の2種類がラインナップされ、これらのフレーバーは今でも定番として親しまれています。10月23日は「じゃがりこ」の日です。
- 1990年代後半 – 2000年代:じゃがりこの人気が高まるにつれて、さまざまなフレーバーが発売されるようになりました。これには、季節限定や地域限定のフレーバーも含まれています。また、パッケージデザインや形状も進化を遂げました。
- 2000年代中盤以降:じゃがりこは、日本国内外での人気が急速に高まり、多くの国や地域で販売されるようになりました。その結果、カルビーはじゃがりこの海外展開を積極的に行うようになり、アジアや北米などの市場で販売されるようになりました。
- 現在:じゃがりこは、その独特の食感とフレーバーの多様性から、多くの人々に愛され続けています。定番フレーバーに加えて、季節限定や地域限定、コラボレーションによる限定フレーバーが続々と登場しており、そのバリエーションは増え続けています。
じゃがりこの歴史は、カルビーの独自の技術とマーケティング戦略が組み合わさった結果、国内外で高い人気を獲得し続けていることがわかります。今後も新しいフレーバーや取り組みが登場することが期待されています。
じゃがりこ誕生秘話
じゃがりこの開発が始まったのは、カルビーがマーケティングチームを設立し、市場調査に注力し始めた時期である1992年です。カルビーは5年間の中期経営計画を策定し、その中で「商品政策と事業開拓」を一つの柱としました。これを実現するため、じゃがりこの開発がスタートしました。
従来の商品中心のアプローチではなく、顧客のニーズに応える開発を目指しました。当時、女子高生ブームがあり、彼女たちが全世代に与える影響が大きかったため、長く愛される商品を目指して女子高生をターゲットに選びました。開発チームは、女子高生がスナック菓子に何を求めているかを調査し、その結果をもとに商品コンセプトを策定し、開発の方向性を決めました。
コンセプトシートは、女子高生がカバンに入れて持ち歩きやすい箱型の包装形態を示しています。 味に関しても、さまざまな検討が行われ、サラダとチーズの2種類が開発されることになりました。チーズは開発チームが望んでいたものであり、一方、サラダは調査を通じて顧客からの要望が明らかになったものでした。サラダフレーバーのスナックに入れる具材としては、お馴染みのパセリとニンジンの他に、コーンも検討されていたとのことです。しかし、コーンはじゃがいもと同じ黄色で目立たなかったことやコスト面の問題から、最終的には選ばれなかったそうです。
カップ型の包装、独特な食感、サイズなどの改良を重ねた結果、「じゃがりこ」の前身である「じゃがスティック」の試験販売が1994年2月にコンビニエンスストアで限定的にスタートしました。当初はわずか14店舗での販売でしたが、「じゃがスティック」の箱型包装は、新たな販売スペースを確保するという点で利点がありました。
当時、カルビーの商品はすべて袋入りであり、カルビーの商品同士が陳列棚を奪い合っている状況でした。一方、箱型の包装のお菓子は一部の人気商品を除いてほとんど存在しなかったため、箱型包装のお菓子の販売スペースに進出できる商品が求められていました。
当初の「じゃがスティック」は、スティックの長さが折れやすいという欠点がありました。そこで、スティックの長さを調整し、四角柱形状だったスティックを円柱形状に変更することで、角の違和感を解消し、食べやすさを向上させました。この改良により、現在の「じゃがりこ」の形状が誕生しました。
スティックの長さを変更することを契機に、包装も当初の箱型からカップ型に改善されました。カップ型の包装は、箱型の包装にはない利点がいくつかあります。例えば、中の袋を省略することで、一度に簡単に開封できる手軽さが魅力となりました。
宣伝を一切行わなかったにもかかわらず、テスト販売中の「じゃがスティック」は安定した売り上げを維持しました。数々の試行錯誤と改善を経て、「じゃがスティック」は「じゃがりこ」へとリニューアルされます。そして、1995年10月23日に新潟地域で「じゃがりこ」の販売がスタートしました。
独特の食感
「じゃがりこ」は、一般的なポテトチップスとは異なり、食感が独特です。独特な食感には、社内からの反対意見も存在しました。『硬すぎる商品は売れない』という意見があり、発売前の試作品を試食した人たちからも「固い、味が薄い」といったフィードバックが寄せられ、開発チームは自信を失いかけました。しかし、固さは独自の魅力だと考えており、おせんべいの文化がある日本であれば受け入れられるはずだと信じていました。
様々なフレーバー
- サラダ
にんじんとパセリを練りこみ、素材そのままの美味しさが味わえるあっさりサラダ味。
- サラダLサイズ
にんじんとパセリを練りこみ、素材そのままの美味しさが味わえるあっさりサラダ味。
長さは、レギュラーサイズの約120%です。
- チーズ
独自の製法で“はじめカリッとあとからサクサク”の心地よい食感が楽しめます。
ふかしたおイモに、チェダー&カマンベールチーズを練り込みました。チーズのコクとマイルドな後味が楽しめます。隠し味のビネガーが、チーズの味わいを引き立てます。
- チーズLサイズ
独自の製法で“はじめカリッとあとからサクサク”の心地よい食感が楽しめます。
ふかしたおイモに、チェダー&カマンベールチーズを練り込みました。チーズのコクとマイルドな後味が楽しめます。隠し味のビネガーが、チーズの味わいを引き立てます。
長さは、レギュラーサイズの約120%です。
- じゃがバター
じゃがいもの風味とコクのあるバターがマッチした味わいです。バター感UP!してさらにおいしくリニューアル発売します。※北海道バター使用
- たらこバター
たらこの旨みをバターが引き立てた、風味豊かな味わいです。つぶつぶたらこパウダー入りです。
- 明太チーズもんじゃ味Lサイズ
香ばしいソースの味わいに、明太子とチーズのおいしさをミックスしたじゃがりこです。スティックには明太子、チーズ、キャベツの3種類の具材が見え、見た目にもおいしさが感じられます。
長さは、レギュラーサイズの約120%です。
※コンビニ限定の商品となります。
- 九州しょうゆ味(期間限定)
独特の風味と甘みが特徴の九州しょうゆに鶏の旨みを組み合わせた味が楽しめます。
- ピリ辛ラー油チキン味(期間限定)
「じゃがりこ」で中華!?なんちゅうか!
ラー油ベースの花椒や香辛料を加えたピリ辛だれをうまみたっぷりのチキンにかけた風味豊かな味わいです。じゃがりこ独自の製法だからこその、奥深い中華風味が楽しめます。
- 塩とごま油味(期間限定)
独自の製法で”はじめカリッとあとからサクサク”の心地よい食感が楽しめます。
香ばしいごま油の風味を塩味で引き立てた、後引く味わいです。彩りと味のアクセントでキャベツを練り込み、やさしい甘みを感じます。
- 梅味(期間限定)
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